インデックス投資

投資について①~インデックス投資~

はじめに

現在私はインデックス投資と高配当株投資にて資産運用をしています。去年始めたばかりなのでまだまだ投資初心者ですが運用しながら日々の経済状況と投資について学んでいます。

日本における超少子高齢化に伴う税金などの負担増加傾向、年金受給金額の減少傾向など将来のお金については不安要素が多い中一般庶民である我々が取れるべき行動を考えると、出来る限り資産を増やして老後に備える。というのが重要と考えます。正直、自分が年金を貰える年齢となった時、生活するのに十分な年金金額が貰えるとは到底思えません。

公的制度に期待するのではなく、自分でなんとかする。その手法として投資です。

”投資”というと多くの人はギャンブルでリスクが高い等ネガティブなイメージが根強いかと思います。私も投資を勉強するまでは漠然とそういう認識でいました。

事実私の周りでは投資をしている人は極少数で、さらにインデックス投資をやっているという人は一人もいません。(悲しい……)お金のことなので会話の中であまり突っ込んだ話は出来ませんがそれでも投資やNISAというワードを言っても無関心な人がほとんどです。

つまり、投資をして資産運用している人は少数派なんです。

具体的なデータで見る資産格差の広がり

ここで日本における二人以上世帯と単身世帯の2022年の資産保有額平均のデータを見てみます。

引用元:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和4年調査結果|知るぽると (shiruporuto.jp)引用元:家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果|知るぽると (shiruporuto.jp)

平均値ではなく、実態により近いとされる中央値でみると二人以上世帯でも資産額400万円。よく言う老後2000万円問題と比較してもかなり少ない額ということになります。

今度は総世帯の年代別で見てみます。

引用元:各種分類別データ(令和4年) ― (参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和3年以降)|知るぽると (shiruporuto.jp)

年齢が上がるにつれ中央値と平均値の差が大きくなり、資産格差が大きくなっていくことが分かります。これはつまり資産運用が出来ている人は資産を増やし続け、出来ていない人との差を広げていると見て取れます。(※個人的解釈です)

体も動くし働けて稼げるうちは良いですが、体が若い頃よりもだんだんとうまく動かせない老人になってから働いて稼ぐのはかなり厳しいのは想像出来るかと思います。そうなった時に貯金がないという状況は体も精神的にも辛い状況でしょう。稼げるうちに働いて稼ぐしかありません。

しかし、平均的なサラリーマンでは大きな金額を稼ぐことが出来ないのが事実としてあります。周りの人と同じことをしていても中央値以下の貯金しか出来ず、周りと同じように税金や政治に不満を言っていても老後不安は解消されません。

よく、老後はなんとかなるだろうと楽観的に言う人がいますが日本では確かに生活保護等の制度で最低限の生活は保障されていますがその最低限の生活となった時に今現在より幸福になるビジョンが見えるでしょうか?私には思考停止して考えるのを放棄してしまっているように思えます。老後経済的につらい状況にならない為にも今から出来ることを行動に移す必要があります。

そこで誰でも、簡単に、再現性のある、後述のインデックス投資が選択肢となります。

インデックス投資とは

インデックス投資とは”インデックス=指数”に連動する投資信託やETFを定期的に継続して購入していく投資手法です。

投資用語の説明等は長くなってしまうので程々で省略させてもらいますが、インデックスには日経平均やTOPIX、S&P500やMSCI ACWI等色々な指数があります。

定期購入することで指数の変動の平均が取れるので購入タイミングを計る必要がない為、投資初心者でも簡単です。(ドルコスト平均法という)毎月の購入日と購入金額を設定してあとは放置です。

投資にはインデックス投資と対をなす”アクティブ投資”(株の売り買いでの差額で利益を得る)手法がありますが、長期的にみるとインデックス投資のリターンにアクティブ投資は勝てないという結論が一般論です。(短期的にはアクティブ投資のリターンが上回りますが……)プロの投資家でも長期的に勝ち続けることは出来ないということです。それだけ市場の株価変動を予測するということは難しいとされます。

プロでも難しいことに初心者が出来るはずがありませんので、一発逆転等の夢を見ず堅実にインデックス投資をすることをお勧めします。だって長期的な視点ではアクティブ投資よりリターンが出ることは過去に証明されていますから。

チャートで見るS&P500

ではどのインデックスに投資するのがいいのでしょうか?よく言われるのはS&P500か全世界株(MSCI ACWI)かですが、個人的にはどっちでも良いと思います。詳しく書くとこれまた長くなるので省略します。

私はS&P500に連動するeMAXIS Slim米国株式(S&P500)につみたてNISA枠で毎月投資しています。

S&P500の過去のチャートを下記に示します。

引用元:Google Finance

上がり下がりはありますが長期的に右肩上がりになっているのが分かるかと思います。よく”〇〇”ショックと言われる経済危機を何度も乗り越え最高値を更新し続けている世界最強の指数と言われています。直近では2020年コロナショックがありましたね。

インデックス投資のリターン

S&P500チャートの概要が分かったところでインデックス投資のリターンについて

引用元:バートン・マルキール著「ウォール街のランダムウォーカー」

上記は非常に有名で株式投資における年平均リターンのちらばりをグラフ化したものです。年平均のリターンの範囲、最小と最大で運用期間が短いとマイナスになることがありますが運用期間が長くなるほどリターンが安定していくことを示してます。15年を超えると最低でもリターンがプラスとなり+4%を超えてきます。

つまり過去のチャートで見る限りは15年以上運用を続ければどんなショックがあろうとも必ずプラスになっているということになります。未来のチャートが必ずこれに当てはまるかどうかはわかりませんが、少なくとも過去200年分の膨大なデータからの結果なので参考に出来ると個人的に思います。

運用シミュレーション

下記はインデックス投資でのリターンをシミュレーションしたものです。

引用元:積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)

つみたてNISA枠の限度額年40万円(月33,333円)で20年運用した結果です。

最終的に12,225,699円となり、内元本が7,999,990円で評価益が4,225,779円となりました。プラス422万円とはすごいですよね。

年平均リターン4%でシミュレーションしましたがこれはだいぶ低く見積もりました。全世界株式でも実績として6%のリターンはありますから。少なく見積もってもこれだけ資産が増えるのならやらない手はありません。もちろん毎年順調に4%増えることはありえませんが長期運用で平均リターンを狙っていく手法ですのでそのあたりはご留意ください。

老後にシミュレーション通りのリターンとなったとして資産1200万があればプラス年金でもあれば生活に困らなそうというのはなんとなくわかるかと思います。もちろん老後に全額現金に換金するのではなく、運用も続けながら(増やしながら)必要な分だけ切り崩していくことになるでしょうから余計に生活は楽になるはずです。運用がつみたてNISA口座なので切り崩す(売る)際の税金は0ですから税金の心配もありません。(来年新NISA始まりますが詳しくは別の機会に)

つまり、老後資金はつみたてNISAでのインデックス投資だけで解決する。ということが今のところ言えそうです。

売らない、放置がベスト

インデックス投資を説明してきましたが運用方法について、

定期購入の設定をしたら放置、と前述しましたがどんな経済危機、ショックが来ても売らない。評価額がどんなにマイナスになろうとも売らない。それがインデックス投資です。長く運用すればするほどリターンはプラスに転じていきます。必ず上がると信じて放置がベストです。一時のマイナスで動揺し売ってしまい投資から離れてしまう人が多いらしいです。

せっかくの資産形成の途中で降りない為にも自分のリスク許容度を理解しておきましょう。そもそも投資にまわす資金は余剰金にする。いざという時の為にまとまった額の現金をすぐに降ろせる銀行に防衛資金として置いておく。生活費から投資にまわすのはご法度です。

いざという時の為のお金があれば使用せずとも精神的な安心材料となります。余剰金で投資していますから投資の評価額がマイナスになっていても生活は出来ますよね。

防衛資金の金額は生活費の半年~1年分がよく言われます。(月20万円の生活費なら半年分で120万円)もし半年分の生活費も貯金がないのなら投資はすべきではないと思います。防衛資金を貯めてからが投資のスタートラインなので早々に貯めましょう。なかなか貯まらない人は支出の最適化が出来ていないと思うので無駄がないかまずは固定費から見直すべきと思います。

まとめ

つらつらとインデックス投資について書いてきましたが、現在スマホでネット証券口座が開けて、優秀なインデックスファンドがスマホのみで購入出来て、かつ税金免除のNISA制度も活用できる今のこの環境はかなり恵まれています。

この恵まれた環境を活用しない手はないと思います。

この記事が老後不安解消のきっかけの一助となれば幸いです。

まだまだインデックス投資は一般的には浸透しておらず、新NISAも来年始まるので日本政府にはもっと一般向けへ新NISAのアピールをして欲しいところです。

長くなってしまったので高配当株投資については次回とします!

よい投資ライフを!

see you!!

ABOUT ME
yukimitsustanley
30代、中小企業の会社員。 DTM、投資、電子工作など 趣味や好きなことを投稿しています。

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