高配当株投資とは
先日の投資の話の続き。
インデックス投資ともう一つ、私がしている投資が高配当株投資です。
高配当株投資とは、配当利回りの高い株やETFに投資をして配当金(インカムゲイン)を得る投資手法です。
インデックス投資は投資の王道とも言え初心者でも簡単な投資手法ですが、一つデメリットと言えるとすれば”今”という状況は何も変わらないということがあります。
一度積み立て購入設定をしてしまえばあとは特にすることもなく、たまに増えていく資産額を確認するぐらいしかやることはありません。長期で積み立てて値上がり益(キャピタルゲイン)を期待する未来の為の投資で、資産は増えていきますが毎月の収入が増えるわけでもなく、今という生活は何も変わらないんです。
そこでインカムゲインを狙う高配当株投資です。
定期的に配当金が現金で入ってきますのでその分単純に収入が増えます。証券口座に入るので再投資しても良いし、そのまま置いておいても良いし、預金口座へ移動させて使ってしまっても良い。現金なのでどう使うかの自由度が高く、何かの為に使える現金が増えるというのは確実に”今”を充実させてくれる助けになります。
初心者でも出来る
インデックス投資は簡単に誰でも出来るというのは前回から言っていましたが、高配当株投資も比較的難易度は低めで初心者でも出来ます。ただし、インデックス投資よりは多少勉強が必要になってくるかと思います。
銘柄の選び方、企業分析だったり、定期的なIR情報(決算書等)の確認だったり。基本的に1つの銘柄に投資するのではなく、複数の銘柄に分散投資してリスクを抑えて安定した配当金額を狙っていきます。分散は資産運用での基本ですね。
投資信託やETF(上場投資信託)なら少ない元手で広く分散投資出来そうと思う方もいるかと思いますが、日本株で言えば高配当株ETFはあるにはありますが、組入れ銘柄に長期的に安定した配当金額になるか不安な銘柄が含まれていたりするので、日本株に限って言えば自分で投資先銘柄を決めて個別株でポートフォリオ(銘柄の組合せ)を組むのが無難とされています。
投資先はセクター(業種)も分散して、景気に業績が左右されやすい景気敏感株はほどほどに、平均が取れ、景気が悪くなったとしても安定した配当金額になるようなポートフォリオが理想です。全体の配当利回りが4%程度となるのが無難ですね。
高配当株投資のメリット
株価に左右されなくて良い
高配当株投資のメリットとして、先に言いました収入が増えることで”今”を充実させてくれる助けになることと、もう一つ。株価の上がり下がりに一喜一憂しなくて良いというのが挙げられます。配当金(インカムゲイン)を狙う手法ですから保有中の株価は基本気にしなくて良いことになります。
株価が下がって例え評価額がマイナスになろうと配当金さえ貰えればリターンは確定出来ています。保有中に株価が上がった下がったで心を乱されるのは精神的にかなり疲労しますからね。FXなんかをやっている人は精神病まないか心配になります。
もしどうしても評価額マイナスに耐えられないという人はリスクを取り過ぎています。リスク許容度は人それぞれなので高配当株投資に向かないようなら早々に撤退すべきです。
配当金は予想し易い
株価を予想するのはプロでも難しいですが、配当金の場合は企業が見込みとして配当金予想を出してくれています。
株価情報等で現在の株価に対する配当利回り~%というのが確認出来ると思います。
引用元:ヒューリック (3003) : 株価/予想・目標株価 [Hulic] – みんかぶ(旧みんなの株式) (minkabu.jp)
変動の激しい株価よりはかなり想定しやすいです。実際の配当金額は企業の業績に左右はされますが、決算発表時にいくらになるかが事前に分かります。
高配当株投資のデメリット
税金がかかる
デメリットとして大きいのは、配当金に税金がかかるというのがあります。
私の場合インデックス投資でつみたてNISA口座を使っていますので高配当株投資は特定口座となり、配当金を得る度に税金20.315%が引かれています。(源泉徴収)
2割税金なのでかなり持っていかれますね。確定申告で半分ぐらいは取り戻せますがそれでも1割なので多いです(確定申告についての詳細はそのうちに)
はっきり言って資産を増やす方法で言えば、インデックス投資のほうが効率が良いです。
インデックス投資の利回り期待値年平均4~7%に対して、高配当株投資の配当利回り期待値年平均は3~5%ですからね。
ただ、安定した業績の企業に投資しますので長期運用でみると増配していくのを見込めると思うので、取得額に対する配当利回りは段々と上がってくると思っています。
高配当株って配当利回り何%以上?
高配当株とは言いますが、特に配当利回り何%以上という決まりはないみたいです。個人的には3.5%以上だと お、高配当だな。と思います。
配当利回りが高ければ高いほど良いわけではありません。リスクとリターンは比例します。利回りの高い株ばかりに投資するといずれ減配(配当金額を下げること)や無配(配当無し)となった時に痛い目に合います。高配当過ぎる企業は往々にして配当金が安定しません。例外も確かにありますが、くれぐれもご注意を。
ポートフォリオは何銘柄ぐらい?
安定した配当を得る為には何銘柄ぐらいに分散したらいいのか。これも特に何銘柄ぐらいが良いという決まりもありませんが、10銘柄以上というのは見かけた記憶があります。
感覚として、個人的には10は少ない。20~30銘柄あたりがベターかなと思います。10銘柄だともし仮に1銘柄だけ業績が悪くなって減配や無配した場合、1割も影響を受けることを考えると1割は大きいなと思います。投資には絶対はありませんので、いくら過去の業績で優秀な銘柄ばかりを選んでいたとしても将来絶対に減配しないなんて保証はありません。分散でリスクを下げるのが吉です。
特に日本企業はアメリカ企業に比べて株主還元意識が低く(アメリカが高いとも言えます)業績が悪ければ簡単に減配するのを何度か見ています。
ちなみに私は日本株80銘柄、アメリカ株(ETF含む)5銘柄保有しています。正直分散し過ぎで管理が大変なのでこれだけの分散は全くお勧めしません!セクター分散も十分出来ていますが、機会があれば減らしたいと思っています。
お勧めの高配当株銘柄
高配当株の個人的な所見を述べてきましたが、せっかくなので自分のポートフォリオにも組込んでいるお勧め銘柄を14ほど。
【日本株】
銘柄コード | 銘柄名 | 業種 | 1株配当 | 配当利回り ※2023/5/8 | 株価 ※2023/5/8 |
---|---|---|---|---|---|
2914 | JT | 食料品 | 188.00 | 6.31% | 2,979.5 |
3003 | ヒューリック | 不動産業 | 46.00 | 3.97% | 1,159 |
4502 | 武田薬品工業 | 医薬品 | 180.00 | 3.92% | 4,593 |
5020 | ENEOSホールディングス | 石油・石炭製品 | 22.00 | 4.59% | 479.8 |
6073 | アサンテ | サービス業 | 62.00 | 3.75% | 1,655 |
7995 | バルカー | 化学 | 150.00 | 4.27% | 3,510 |
8001 | 伊藤忠商事 | 卸売業 | 140.00 | 3.05% | 4,595 |
8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | 銀行業 | 230.00 | 4.13% | 5,563 |
8425 | みずほリース | その他金融業 | 130.00 | 3.38% | 3,850 |
8766 | 東京海上ホールディングス | 保険業 | 100.00 | 3.68% | 2,719.5 |
9433 | KDDI | 情報・通信 | 135.00 | 3.21% | 4,212 |
日本株は出来るだけセクターが被らないように挙げてみました。11銘柄を1株ずつ購入した場合は合計35,315円、配当金は合計1,383円になります。
高配当株投資に興味があるけどまだしたことのない方は、とりあえず上記日本株11銘柄を1株ずつ購入して試しに運用するのもいいかもしれません。実際に配当金を受け取ってみて高配当株投資という手法が自分に合いそうなら、他の株を自分で調べて自分なりのポートフォリオを構築してみてください。高配当株投資の良さを知ってもらえたら嬉しいです。
【アメリカETF】
ティッカー | 銘柄名 | 分配金利回り ※2023/5/8 | 経費率 | 株価(USD) ※2023/5/8 |
---|---|---|---|---|
VYM | バンガード米国高配当ETF | 3.21% | 0.06% | 104.54 |
HDV | iシェアーズ コア米国高配当株ETF | 3.97% | 0.08% | 100.38 |
SPYD | SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF | 4.73% | 0.07% | 37.04 |
アメリカ高配当ETFについては経費率も低く、有名で人気のあるものを挙げました。ドル資産は外貨となり為替リスクがありますが、通貨分散という点で一考の余地ありです。興味ある方はぜひアメリカETFも検討して欲しいです。
1株から購入出来るお勧めの証券口座
高配当株投資でのお勧めの証券口座は今ならSBI証券です。
通常は100株(単元)からしか購入出来ませんが、SBIなら1株から購入出来ますので少ない元手でも十分なポートフォリオが構築できます。
最近は1株投資が出来る証券会社もずいぶん増えていますが、次点では4月から1株投資が出来るようになった楽天証券ですかね。
どちらの証券会社も1株購入の手数料が0円なので少額購入でも安心です。この手数料というのは購入時にかかるもので証券会社によっては購入時0.5%とか取られたりするので3~5%のリターンを目指す高配当株投資には大敵です。証券会社選びは慎重に。
まとめ
私の投資スタイルであるインデックス投資と高配当株投資について書いてきました。2つの投資手法で将来と今、両方を助けてくれる強力な投資スタイルだと確信しています。
昨今経済的格差等がメディアで取り上げられているのをよく目にしますが、これからも格差は広がっていくと思います。
そんな世の中の荒波の中で将来経済的に苦しくならない為に今出来ることはたくさんあります。投資だけではありません。スキルを磨いて副業等で収入UPを目指すのも良し。転職で年収UPを目指すのも良し。お金は大事なものですが、あくまでツールなので翻弄されないようにも注意です。
投資をしていない人が多数派なのが現状ですが、将来と今の幸せの為に投資という選択肢もあるということをまだ投資をしていない極少数の人にでも気づけて貰えたらなーと思っています。なのでたまに投資についても記事をアップしていきます!
良い投資ライフを!
see you!!
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